【大阪の心霊スポット】大野池(和泉市)_バス釣りもできるぞ

真夜中に大野池で釣りをしていた人の話です

仮にその人を「Nさん」としましょう。

彼は週１で、この大野池に釣りをしに来る常連です。
理由は家から近くて手軽だということから。

もう3年ほど、大野池で釣りをしていたとのことです。
実際、それまでは釣りスポットとしての認識しかなく
心霊スポットなんてことは知らなかったとか。

しかし、その日が来てしまいました・・・

「Nさん」はいつものように大野池で釣りをしていました。
違うと言えば早朝ではなく、その日は深夜から釣りを始めた事。

最新のルアーが手に入り、試したくて朝まで待てず。
購入したその日に使ってみたくなったとのことでした。

そして夜中にライトで照らしながら
ルアーの動きを確認して
「意外と良いアクションするじゃないか」
そんな風に独り言を言っている時の事です。

突然、どこからか犬の吠える声が次々と聞こえてきたそうです。

すると、その１頭の犬につられるかの様に次々と犬たちが吠えだします。

「(。´・ω・)ん?普段は静かなのにどうしたんだ?」
「どこかに不審者でもいるのかな？」

そんなこと思いながら周囲を見回す

しかし当然ながら真っ暗な池にいる訳です。
何も見える訳がありません。
頼りになる灯りは自分のライトが照らす範囲のみ。

それでも「Nさん」は、不安なので念を入れて
自分の周辺だけでもと辺りをジックリと見まわします。

そして何もいないと確信を持つとホッとしたそうです。
「やっぱり何もいないな・・・当たり前か」
と思いました。

しかし正面の大野池に向き直った瞬間

池の上で赤い女が立っていた

その女の印象派というと

着ている赤色の服は
まるで血をイメージするような赤黒い服

髪は長く、本当はキレイだったのだろうが
水で濡れているのかベトベトな印象

肌は一般的なものよりも
やや黄色がかっており更に黒くすすけた汚れが
ついているように見えた

足元は靴は無く裸足のようだ。

腕はうなだれた様に体の前に力なく、ぶら下っており
足は真っすぐ直立ではなく、ややガニ股だ

「Nさん」は最初、理解できませんでした。
なぜ池の上に人が立っているか。

顔は下を向いている訳ではなく

コチラに真っすぐ向いている。

疲れているのか、その顔に生気は感じられず無表情である。

数秒間・・・観察した後にハッとします。
「水の上に人が立てるわけがない」

しかし気が付いたときは手遅れです
その女と目が合ってしまったのだから

無表情で生気のなかった女の顔でしたが
Nさんと目が合ったとたんに
ニタァ～と口元だけ笑います。

Nさんは思いました。
「間違いなく普通の人間ではない」

何故なら、その口は耳まで裂けています。

そして、もう１つ女の異常に気が付いてしまったのです。

女の顔だけが異常に大きい・・・

女とは10ｍ以上も離れているので
最初はその大きさに気が付きませんでしたが
体の大きさは人間のそれなのに
顔は体よりも3倍以上、大きいのです。

Nさん「絶対にあの顔は５ｍ以上あるぞ・・・」

そして女は笑った表情のまま
右手で手招きしながら少しずつ
水の上を歩いてこちらに向かってきます。

最初はその行動を唖然として見ていたNさん

人は自分の理解できない状況では
思考が一瞬止まってしまうものです。

しばらく、この状況が何なのか
真っ白になった頭で、たどたどしく考える。

Nさん「このままではヤバい。非常にヤバいことになる」

やっとNさんの中の危険信号が、事の危険な状態を知らせる。

しかし危険だと気付くのが、あまりにも遅かった。

顔の大きな女は、もうNさんから２ｍもないところまで来ている。

Nさん「ヤバい！ヤバい！ヤバい！」
危険な状態なのは分かっているが
あまりにも異常な事態に思考が追いつかず
どうしたら良いのか分からず混乱する。

そして「逃げなきゃ」と結論が出た時には遅すぎた・・・

女は手を伸ばせば届くところまで迫っていた

顔の大きな女はNさんを目で見降ろしている。

「一体、次に何があるんだ・・・」
そう心の中で思うNさん

次の瞬間

女は手招きした手とタレ下げていた手で
Nさんの肩を掴む

ギョッとし目を大きく見開くNさん

そして女はNさんの表情に反応することなく
その口だけ笑っている口を大きく開けた。

Nさんはあまりの恐怖で出ない声で悲鳴を上げる
「はぁーーーー！！あ！・・・ぁーーー！」

その時だ

「ガオ！！ワン！ワン！」

何処からともなく吠えながら犬がやってきた。

正確な数は覚えていないが５，６匹はいたと思う。

その吠える犬に女がたじろぐ。

「今しか逃げられない」
そう思ったNさんは震える体に力を入れ
全力で女の腕を振りほどき女の体を全力で押しのけた。

その時の女の状態何て見る余裕はない
ただ女から離れることが出来たと理解できたNさんは

釣り道具をそのままにして
ただ前だけを見て全力で逃げました。

後ろからは、まだ犬の吠える声だけが聞こえる。

でも、もぅ怖くて後ろを振り返る勇気なんてない。
ただただ、この状況から逃げ出したいNさん。

やっと落ち着けるようになったのは
何時間後だろうか・・・

気が付けば自分の家に戻っており
部屋の中で震えて辺りを見回す自分に気が付く。

そう体験談を語ってくれた「Nさん」

今ではそれがトラウマになり
大野池に行かなくなったのはモチロン
釣りもパッタリと止めてしまったと
悲しい顔をして教えてくれました。